あらすじ
「魔力が薄い無能な娘など、我が家にはいらん」
ケイトは六歳の時、両親の離婚をきっかけに「出来損ない」として冷酷な父に捨てられた。母と共に身を寄せたのは、大陸最北の地――「野蛮な土地」と蔑まれるアイゼンガルド辺境伯領。
だが、そこは無能の安住の地ではなかった。
祖父である辺境伯に眠れる才能を見出されたケイトは、辺境の過酷な環境下で**【水魔法】と【風魔法】を極限まで高め、万物を断つ「嵐」の魔力を手に入れる。**
一方、父の元に残った兄・ディーンは、冷徹な「氷の公子」として学園の頂点に君臨していた。
十二歳になり、貴族の義務として王都の学園へ入学したケイト。そこで再会した兄は、かつての優しさを失い、妹を「泥臭い田舎者」と突き放すが――。
「お兄様、教えて差し上げますわ。辺境の冬が、どれほど厳しいものかを」
規格外の魔力で学園の常識をぶち壊し、実家からの呪いを「花火」に変えて送り返すケイト。
その圧倒的な強さと自由な姿に、冷徹だった兄の心と、学園の秩序が次第に揺らぎ始める。
これは、すべてを捨てられた少女が、世界で最も自由な「風」となり、自分を縛るものすべてをなぎ倒して幸せを掴む物語。