あらすじ
前世の記憶を持つ青年カインは、額に聖者の痣を持って生まれた。
しかし、王宮の水晶で魔力を計測した結果は「ゼロ」。
偽聖者の烙印を押され、彼はすべてを奪われて雪降る山脈へと追放されてしまう。
凍える雪の中で命を落としかけたカインを救ったのは、白銀の毛並みを持つ巨大な神獣と、隣国エルトリアの若き国王ライアスだった。
「俺の傍にずっといろ。客としてではなく、王配として」
氷のように冷徹なはずのライアスは、カインが持つ前世の知識と温かな人柄に強く惹かれ、彼のためなら国法すら変えるほどの異常な執着と溺愛を見せ始める。
さらに、白狐、黒狼、水獺、白熊といった最強の高位神獣たちまでが次々とカインに懐き、気がつけば毎日のようにもふもふの毛並みに埋もれる生活に。
一方、カインを追放し、他者の魔力を搾取する偽聖女を崇めた祖国は、やがて取り返しのつかない破滅の危機を迎えていた。 だが、カインにもう未練はない。
これは、理由もなく捨てられた青年が、新しい居場所で神獣たちと一国の王に深く愛され、やがて真の幸せを手に入れるまでの物語。