あらすじ
果てなき森。
朽ちた城。
魔法都市。
そして、世界から忘れ去られた隠れ里ヴェルダリア。
人々は、火や水、風や土といった自然の力を魔法として扱いながら生きている。
だがその力は、誰かを救う祝福であると同時に、容易く世界を壊す災厄でもあった。
かつて狭間の地では、ヴェルダリア王とゴドリックという二人の英雄が世界を二分する戦いを繰り広げ、多くの力ある者たちが命を落とした。
戦争は終わった。
だが、その傷跡は今も静かに世界に残り続けている。
そんな時代に現れた、一人の少女ソフィー。
彼女は、理由も限界も分からない“何か”を宿していた。
感情に呼応し、周囲すら歪めかねない未知の力。
それは奇跡なのか、災厄なのか。
誰にも分からない。
だからこそ彼女は、力を使わないことを選び続ける。
だが世界は、そんな彼女を放ってはおかなかった。
少女を守ろうとする者。
利用しようとする者。
恐れる者。
救いだと信じる者。
様々な思惑が交錯する中、
人々は迷いながら生きていく。
強さとは何か。
優しさとは何か。
そして、力を持つ者は、どう生きるべきなのか。
これは、英雄譚ではない。
世界の狭間で、
答えを持たない者たちが、迷いながら生きる物語――
『狭間の灯』。