あらすじ
西暦2084年
人類はついに、
“過去を見ること”に成功した。
それはタイムマシンでもなく、
時間を遡る技術でもなかった。
・原子の配置
・重力
・大気
・光
・人間の脳内電位
あらゆる条件を一致させ、
過去と同じ歴史を再演する実験。
その研究責任者となったのが、
相良ユウだった。
彼は天才科学者として知られ、
常に冷静で合理的な人物として振る舞っている。
だが。
彼には誰にも明かしていない、
本当の目的があった。
巨大な観測モニターの中で、
青い地球が静かに回転している。
そこには、
死んだはずの妹がいた。
――もう一度、妹に会うこと。
それだけのために、
彼は宇宙を再演しようとしていた。