あらすじ
「お前だけが——私の半身だ」
双子の妹・リーシェは、生まれてからずっと王城の離れに幽閉されていた。
「存在しない王女」として誰にも顧みられず、色褪せたドレスを纏い、陽の光も知らずに生きてきた十八年間。
完璧な姉・エリシアは、自分に興味などないのだと思っていた。
一度も会いに来ない。一度も声をかけない。まるで私が存在しないかのように——。
だが、姉が女王として即位したその夜。
式典を抜け出し、白いナイトドレス姿で現れた姉は、震える声でこう告げた。
「愛していないふりを、し続けた——お前を守るために」
氷の女王と呼ばれた姉の瞳には、十八年分の想いが溢れていて——。
これは、引き裂かれた双子の姉妹が再び巡り合い、奪われた時間を取り戻していく物語。
「知っています。私も——愛しています、姉様」
月明かりの下で誓った永遠の絆。
影として生きた少女は、ようやく光の中へと導かれる。