あらすじ
「メインヒロイン? 誰ですかそれ。今先輩の隣にいるのは私なんですけどぉー。はい、私の勝ちー★」
前世でやり込んだ伝説の美少女ゲー『Share Kiss』の世界に転生した僕、綾瀬京悟。
高校二年の春、ついに「運命の物語」が始まろうとしていた。
圧倒的な華やかさを持つメインヒロイン――葛城華恋。
物語を動かす絶対的なカリスマ――九条来未。
シナリオの強制力は、僕を彼女たちとの「運命」へ引きずり込もうとする。
だが、そんな僕の前に立ちはだかったのは、原作では名前すら曖昧なモブキャラのはずの幼馴染、雛森陽奈だった。
「先輩、今の発言、好感度プラス10です。あーあ、これでまた私が真ヒロインに近づいちゃいましたねぇ♪」
彼女は僕が転生者であることを共有する唯一の理解者。
そして、自分が「モブ」であることを誰より自覚し、それでも僕の隣を譲らないために、あらゆる美少女ゲーを履修して【小悪魔・うざ可愛い・文学少女・オタク】など、ウケそうな属性を自分に盛り続けてきた努力の塊。
これは、運命のヒロインたちに選ばれなかった「元モブ」の少女が、必死の強がりと【属性マシマシ】の武装を武器に、シナリオそのものを塗り替えていく物語。
――たとえ世界が君をヒロインと呼ばなくても、僕は最初から、君を。
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