あらすじ
数年前に別れた恋人と、もう一度出会った。
偶然の再会。
ぎこちない会話。
変わらない呼び方。
忘れたはずの温度。
早瀬健太郎と月城りりは、失われた時間を少しずつ埋めるように、再び近づいていく。
けれど、りりには健太郎に言えなかったことがあった。
残された時間は、多くない。
言えなかった言葉。
選べなかった未来。
それでも二人は、限られた時間の中で、もう一度だけ愛を選ぶ。
これは、間に合わなかった恋ではなく、
最後に間に合った愛の物語。
全10話完結。毎日投稿予定です。
登場人物紹介
早瀬 健太郎
三十代半ばの会社員。
大学時代にりりと付き合っていたが、仕事による遠距離をきっかけに別れた。
不器用で生活は少しだらしないが、りりと再会したことで、かつて選べなかったものにもう一度向き合っていく。
月城 りり
健太郎の元恋人。
大学時代から健太郎と付き合い、別れたあとも心のどこかに彼を残していた。
明るく強がりで、時に健太郎を振り回すが、その奥に誰にも言えない事情を抱えている。
りりの母
りりのことを静かに見守る母親。
健太郎に対しても、娘の大切な人として向き合う。
二人の関係と、りりの残された時間を受け止めている。