あらすじ
二人の視線が交わった瞬間、
アクエルは思う。
――宝石の異常は、継承者の心の揺れに反応する。
ならば、この揺れの原因は……ルカ殿の“苦しみ”。
アクエルは確信に近い感覚を覚えた。
――この国の炎の揺らぎは、誰かの犠牲の上に成り立っている。
その“犠牲”が、ルカ殿である気がしてならない。
アクエルは、
胸の奥に小さな決意を抱いた。
登場人物
アクエル(23歳)
水の国アクアリアの、水の宝石アクアマリンの継承者。
癒しの力を持つが、自分の心だけは冷えている。
国民からは“静かな王子”として慕われている。
ルカ(22歳)
炎の国ルビリアの、炎の宝石ルビーの継承者。
明るいのに、心の中心だけが冷えている。
王子としての完成度が高い。
“本当の自分”を隠して生きてきた孤独が深い。
ルファ(17歳)
ルカを尊敬する弟で、聡明で好奇心が強い。
ルファも継承者の勉強をしている。
ルカのように立派になりたいと思っている。