あらすじ
父親を殺した。
それが全ての始まりだった。
王国騎士団に所属する少女・リゼは、幼い頃から父親である騎士ガルドに虐待されながら育った。
かつて“次期騎士団長候補”とまで呼ばれた英雄ガルド。
しかし戦争で左腕と右目を失ってからは酒に溺れ、娘を憎み、利用し続けていた。
戦場で育ったリゼは、父に認められるためだけに剣を振るい続ける。
だがある夜、積み重なった恐怖と絶望の果てに、彼女は父をその手で刺し殺してしまう。
牢屋へ入れられたリゼは、自分の人生を呪った。
「私なんか、生まれなきゃよかった」
その瞬間、幼い頃から自分を導いてきた“不思議な声”が語りかける。
――君がいなかった未来を見せてあげる。
次に目を開けた時、そこに広がっていたのは滅びた王国だった。
炎に包まれる街。
虐殺される人々。
そして黒い剣を手に国を滅ぼす、一人の騎士。
それは、この国の騎士団ギルだった
これは、全てを失った少女が、
“生まれてきた意味”を探す物語。