あらすじ
高校二年生の涼宮(すずみや)ましろには、誰にも言えない秘密がある。それは、「自分の大切な『記憶』を一つ完全に消去する代わりに、時間を24時間だけ巻き戻せる」という能力。しかし、自分が自分でなくなることを恐れるましろは、その力を一度も使ったことがなかった。
ある日の放課後。太陽のように明るく、誰からも愛される親友の結城 葵(ゆうき あおい)が、ましろの目の前で屋上から身を投げた。
なぜ、彼女は死ななければならなかったのか。あんなに楽しそうに笑っていたのに。
絶望の中、ましろは能力を使う決意をする。葵を救うため、彼女が抱える「本当の闇」に近づくため、何度も時間を巻き戻す。
――代償として、家族との思い出や、葵を好きになった理由すらも、少しずつ自分の中から消えていくと知りながら。
記憶を失い、心が壊れそうになりながらも、ただ一人の少女を救うために足掻く、切なくも狂おしい青春タイムリープ・サスペンス。