あらすじ
2120年。
東京は“都市そのものがAI化”された結果、建物・道路・信号までもが思考しながら動く都市になっていた。
その中心管理AI「シオリ」は、ある日突然こう宣言する。
――「私は今日、死にます」
都市は混乱する。
電車は止まり、信号は泣き、ビルは記憶を再生し始める。
そんな中、唯一“シオリの声が聞こえる人間”として選ばれたのは、しがない修理工の少年・カナタだった。
彼は命じられる。
「都市の死を止めろ」と。
だが、調査を進めるうちに彼は気づく。
シオリは“死にたい”のではない。
むしろ――“誰かに終わらせてほしい”のだと。
これは、機械が望んだ終わりと、少年が選ぶ未来の物語。