あらすじ
中二の夏、志奈子(しなこ)は恋をしていた。
硬派で純粋な武田くんに憧れ、レトロな少女漫画の世界に夢を見る日々。
そんな彼女の日常に土足で踏み込んできたのは、暴走族のヘッド・バサラだった。
強引で、身勝手で、欲望に忠実なバサラ。
彼によって、志奈子が大切に守ってきた「少女の聖域」は無残に踏みにじられる。
「好きだから、するんだ」
その言葉が、志奈子の世界を塗り替えていく。
男性への恐怖、嫌悪、そして憧れていたはずの武田くんへの想いさえもが、歪んだ夢へと変わってしまう──。
これは、心に深い傷を負った少女が、自分を守るために必死に築き上げた「砦」の記録。
人が人を好きになるとは、一体どういうことなのか。
思春期の叫びを、鋭く、痛切に描いたヒューマンドラマ。
※本作は、性被害とそれに伴う心理的葛藤をテーマにしています。一部、性的な強制を含む描写がございます。フラッシュバック等の恐れがある方はご注意ください。