あらすじ
古びたアパートで暮らす売れない小説家・乃賀京(のやが けい)には、誰にも知られてはならない過去があった。
かつて、裏社会を支配したマフィアの首領――赤井。
自由を愛し、暴力を理解し、そして誰よりその暴力を嫌った男。組織を捨て、静かな逃亡生活を送っていた。
そんな彼の前に、ある雨の日、一人の男が現れる。元潜入捜査官であり、かつて最も赤井に心酔した部下、石川。
「泊めてください!」
「断る」
自由を愛した男と、そんな男に囚われた青年。
どうしてもひとりにはなれなかった二人の自由論について。