あらすじ
大学時代の友人・葵と五年ぶりに再会した静音。
アパレル勤務の葵は相変わらず華やかで、仕事も恋愛も順調そうに見えた。
ただ一つ、気になったことがあった。
「最近、あまり眠れてないんだ」
不眠は危険なサインかもしれない――そう思いながらも、静音は踏み込めなかった。
自分なんかが口出しするのはおこがましい。きっと大丈夫だと、自分に言い聞かせる。
しかし半年後、静音のもとに一本の電話が入る。
声の主は、葵の母だった。
後悔に押し潰されそうになる静音。
そんな彼女の耳に、不意に男の声が響く。
「時間を巻き戻してほしいか?」
これは、“あの時”声を掛けられなかった一人の女性が、もう一度だけ大切な人と向き合う物語。