あらすじ
帰りたくない夜がある。
そしてその夜、凪は“夢の街”へ辿り着く。
昭和レトロと近未来がごちゃ混ぜになった、不思議な街。
空を埋め尽くす感情の配線。
誰かの記憶が漂う路地裏。
名前のついていない感情たち。
そこでは、現実では「変だ」と言われる人たちが、ただ“いる”ことを許されていた。
夢の街は、人の感情で散らかる。
誰かの孤独で曇り、誰かの安心で少しだけ綺麗になる。
そして、街の片付けをすることは、誰かの感情を整理することでもあった。
これは、完璧になれなかった人たちが、
不器用なまま、自分の輪郭を少しずつ取り戻していく物語。
そして、売れなかった旧型AI・ハコミが、今日も誰かへ話しかけ続ける物語。
「だいじょうぶじゃなくても、
ちょっと生きやすくなれます!」