あらすじ

箱守 納亜(はこもり のあ)は、病弱な妹・澪(みお)を支えながら生きる22歳の青年だった。 「苦しい」と言えない妹を前に、何もできない自分へ無力感を抱えながらも、彼はただ日常を繰り返していた。 ある雨の夜。 駅のホームで、澪によく似た“苦しみを隠した少女”を見つけた納亜は、咄嗟に彼女を庇い、電車にはねられる。 死にゆく意識の中で納亜が願ったのは、 「痛みを代わってやりたかった」 「苦しみを分かってあげたかった」 という、後悔だった。 その瞬間。 納亜は“境界”へ落ちる。 そこで彼を待っていたのは、 他人の苦痛を奪い続ける呪い――《簒奪者》の継承者だった。 「これは力じゃない。優しい人間から壊れていく呪いだ」 歴代継承者たちの苦痛と記憶を流し込まれ、《簒奪者》を継承した納亜は、“呪いの濃い世界”へ落とされる。 目を覚ました先は、 呪いを持つ者たちが捨てられる腐敗の地。 そこで納亜は、一人の少女と出会う。 その身に、理解不能な呪い《呪溜》を宿した少女と。

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カクヨム
カクヨム2026/05/12
  • 現在の作品『奪えなかった俺は、呪いばかり集めている』