あらすじ
「僕を完璧に騙してみせて。さもなくば、君の頭を鮮血で染めてあげる。」
莫大な資産と権力を手にしながら、すべての記憶を失った青年。
白くひるがえる衣装を纏い、子供のような無垢な笑顔で「資産を狙う偽物の友人」を処刑し続ける彼を、人々は『純白の怪物』と呼んだ。
そんな彼の前に現れたのは、これまでの詐欺師とは一線を画す、底知れない微笑を湛えた一人の男。
眉間に銃口を突きつけられた男は、あろうことか愉しげに笑い、こう告げる。
「やめなよ。……そうだね。僕は君の友達じゃない」
自ら偽物であることを明かし、死をも恐れぬその男は、条件を提示する。
「君の『本物の友人』からの伝言を預かっている。聞きたければ、僕を側に置きなよ」
怪物は、その危険な賭けを飲み、男に命令を下した。
――僕の『親友』を完璧に演じ、美しい嘘で僕を飼い慣らしてみせろ。
利用しているのは、どちらか。
踊らされているのは、どちらか。