あらすじ
七歳で王となった少女、エレオノーラ・ヴァレンティア。
誰にも甘えることを許されず、“女王陛下”として生き続けた彼女は、十三歳の春、一人の少年騎士レオンと出会う。
「女王で、普通の女の子」
そう言ってくれた彼に、エレオノーラは初めて恋をした。
けれど。
女王は、ただの恋をしてはいけなかった。
国を守るため。
民を守るため。
王国の未来のため。
彼女は愛ではなく、“正しい選択”を選び続ける。
やがて王国史上最高の名君と呼ばれ、
誰からも愛され、
誰からも尊敬された孤高の女王。
しかし、その人生で彼女が最後まで手に入れられなかったものは――。
これは、
全てを国へ捧げた一人の女王と、
最後まで彼女を“エレナ”と呼んだ騎士の、
報われない初恋の物語。