あらすじ
「お前はクビだ。荷物係。お前の家族も、故郷も、全部俺が壊してやるよ」
激しい雨の中、リーダーの男に泥水を飲まされ、理不尽な追放を宣告された僕。
死亡保険金目的で殺されそうになり、肺に風を流し込まれる拷問を受けながら、僕は笑っていた。
「……あ〜。もう、良いか」
一人称が『僕』から『俺』へ剥がれ落ちる。震えていた膝は微動だにせず、頭の力だけでリーダーの足を跳ね除け、俺は立ち上がる。
「ようやく終わったか。それじゃあ……お楽しみの『ご馳走』の時間だぁ」
君が誇る王国騎士団の推薦も、名誉も、全部俺が代わりに稼いであげた『借り物』。
――返してよ。嘘つきは小次郎の始まり。
泣き叫び、泥を這いずる元リーダーの顔面を掴み、俺は静かに囁く。「おやすみ。俺の玩具(おもちゃ)」
これは、最高の「追放」という名のご馳走を求めて、クズなパーティーを渡り歩く変態荷物係の蹂躙記録。