あらすじ
受験に人生を賭ける安定志向の高校生・将生には、忘れられない記憶がある。
小学6年の修学旅行で体調を崩し、班とはぐれたとき――彼を助けてくれた“黒づくめの青年”。
名前も知らないその人との奇妙で温かい時間が、将生の進路を決めた。
そして高校2年の夏。
図書館で勉強する将生の前に、あの日の面影を思わせる年上の青年・朔が現れる。
予測不能で自由奔放な朔に振り回されながら、将生は勉強だけでは知り得なかった“大人の世界”と、自分の中の揺れる感情に気づいていく。
ひと夏の再会が、将生の価値観と未来を静かに変えていく――。