あらすじ

久しぶりに入った床屋で、紙の雑誌を手に取った。 そのとき、ふと二十年以上前の学生時代を思い出した。 あの頃の僕は、毎日のようにマンガ雑誌を追いかけていた。 どの店が早く入荷するのかを気にし、早売りの店には開店直後を狙って向かう。 一分一秒でも早く続きを読みたくて、平日はほとんど毎日のように雑誌を読みに行っていた気がする。 社会人になってからは、立ち読みをする機会も減り、読む場所はWEBへ移っていった。 けれど、その変化の中で気づいたのは、読む媒体が変わったことだけではなかった。 仕事をするようになって、自分の中の情熱そのものが、少しずつ安全な形へ変わっていったのだ。 今も熱がなくなったわけではない。 その多くは創作へ向かっている。 ただ、あの頃のように、何か一つに夢中になって少し暴走するくらいの勢いは、もう同じ形では持てなくなっている。 マンガ雑誌を追いかけていた記憶から、大人になることと、熱を失わずに変質させていくことについて考えたエッセイ。

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カクヨム
カクヨム2026/05/12
  • 現在の作品【エッセイ】マンガ雑誌を追いかけていたあの頃の情熱は、どこへ行った