あらすじ
素直に気持ちを伝えられない青年・立花一成。
無関心な母、背格好や言語が怖いと避けられ続けた学生時代。すべてから逃げるように、東京の大学へと進学した。
そこで出会ったのは、一成とは正反対の存在——
誰にでも明るく、自然と人を惹きつける山田陽向。
その笑顔に触れるうち、一成の止まっていた心は、少しずつ動き出していく。
だが、母からの電話をきっかけに、一成は感情を抑えきれず、陽向を突き放してしまう。
翌日から陽向とは連絡が取れなくなり、謝るために学校へ向かったが一成の目に飛び込んできたのは——
“ニュース速報です。東京森林公園で大学生の男性が遺体で発見されました——”
そこには陽向の名前があった。
後悔と自己否定に沈む日々。
その後、一成は陽向が逝った場所を訪れ、呟く。
「俺があの時、突き放さなかったら……」
次の瞬間、激しい風が巻き起こり、視界が白く染まる。
目を開けると、そこは“10年前”だった。
そして目の前には、小さな頃の陽向が立っていた——。
逃げた自分と向き合い、後悔を超え、
“本当の自分”と“君”を取り戻すための、時を超える物語。
——あの日の後悔を、時を超えて塗り替えろ。