あらすじ
神の声など、もはや誰も信じていなかった。
神託が政治を動かすアステリア神聖帝国。
帝位を狙うオクタヴィアンは偽りの神託で幼帝ミナリアを廃位しようと画策する。
しかし儀式の最中に降りたのは、数百年ぶりとなる本物の神託だった。
「邪なる蛇を退け、偽りの器を砕くべし」
悪神が取り憑いたと断じられ、刃を向けられるミナリア。
その危機に立ち塞がったのは、近衛騎士団長アラミス・フォン・ヴァルフレイ。
一人当千と謳われし帝国最強の騎士は、大神殿を占拠し、幼き主の盾となる道を選んだ。
世はその忠義を「叛逆」と呼んだ。
一方、兄の真意を知らぬまま士官学校を卒業した義弟リードは、帝都を脱したミナリアと運命的な出会いを果たす。
若き剣士リード、北方民族の少女ウルカ、智謀の月公爵シリル、慈愛の公爵令嬢ヘレナ、高潔なる女騎士ベアトリス——それぞれの使命と傷を抱えた者たちが、簒奪を目論む『七首』の野望に立ち向かう。
玉座を守れ。七つの首を断て。嵐の剣よ、蛇の野望を切り伏せよ。