あらすじ
野球少年たちが甲子園を目指す予選が始まる初夏。
1年生にして背番号『18』をもらった雄二だったが、中学時代、互いに好きだったはずの夢子とひょんなことで再会した。その彼女の隣には、親密な関係を思わせる「彼氏」の姿があった。
失恋のモヤモヤを引きずっている姿の雄二に、同じ中学出身の舞子が「過去を引きずるな男を磨け!」と痛烈な喝を入れる。
そんな中で同級生の橋本真由美からはお守りを手渡され、その好意に、とりあえず……「目の前のこと」と……野球に目を向ける。
いよいよ始まった戦い。
まずは試運転としての3イニング当番。
橋本さんからもらったお守りと共に、雄二は初めての公式戦のマウンドに立つ。
どこにでもありそうで、けれど当事者には一生に一度しかない。
ただありふれた日常に無いとは言えない、必ず誰かにある物語が、いよいよ青春の最高到達点に向けて動き始める。