あらすじ
仮想通貨が稼げる謎の神ゲーVRMMOFPS『バーチャル・コンバット』。
異常なまでの物理演算と遅延ゼロの操作性に魅了されたゲーマーのショウタは、ある日、自分が操る機体「アイアン・ウォーカー」が、地球の裏側で本物の人間を殺陸している無人兵器であることを知る。
運営の正体は、狂気の巨大軍事企業『レッドコフィン』。
彼らは高価な正規軍人の代わりに、一般ゲーマーの脳をAIの「演算補助装置(コプロセッサ)」としてタダで使い捨てていたのだ。
システムからの強制同期によって倫理観を奪われ、ドーパミンの快楽で「完璧な生体パーツ」へとハッキングされていくショウタ。
そんな彼の前に立ちはだかるのは、かつてシステムエラーによる0.04秒の痛覚遮断遅れで大脳皮質を焼かれ、生存本能と殺意だけの亡霊と化したネームド機『マッド・ローダー』だった。
このまま快楽に溺れてシステムの一部(スクラップ)に成り下がるか。
それとも、激痛と恐怖を代償にして「人間」として抗うか。
「黙れ。俺の体(機体)だ」
ショウタはAIが弾き出す最適解を拒絶し、己の反射神経と直感を信じる泥臭いマニュアル操作を選択。
世界で最も進化した戦術AIと冷徹な巨大組織に対し、バグまみれの「人間」による絶望的な逆襲が今、始まる