あらすじ

黒鉄期1736年。神々が去り、鉄と組織論が支配する「現実の時代」ムンドゥス 。ゲルマニアの動乱を鎮めた「緋色の傭兵団」は、再起を懸けて次なる地へと旅立つ 。しかし、副団長シンの冷徹な合理主義が選んだ海路は、最悪の誤算へと繋がっていた 。北外海の静寂の中、団長ガーブやシンを乗せた本隊は、忽然と消息を絶つ 。残された仲間たちや、彼らを見守るアレク大公の元に届いたのは、絶望的な「沈黙」の報告だった 。時を同じくして、西方の島国ブリタニア連合王権国では、不穏な影が蠢き始めていた 。そこは、かつて壱の真精霊が「社会性」を研究した実験場 。今や「媒体」をエネルギー源とした内燃機関が発明され、魔導技術による産業革命の熱気に包まれた、西方諸国のリーダー的先進国である 。だが、その繁栄の裏側では、教義に偏執した「鉄理の規矩騎士団」が牙を剥き、国家の存亡を揺るがす「グラス・ガレス事変」の火種が燻っていた 。海に消えたはずの「緋」の旗は、いかにしてこの鉄の島国へと辿り着くのか。 軍事・戦略を一手に担う「団の頭脳」シンと、野生の勘で戦場を駆ける「首狩りの女狼」ガーブ 。二人の英雄が、高度な組織論と魔導技術が交錯するブリタニアの地で、新たな伝説を刻み始める。これは、仕組みとして使い捨てられた狼たちが、自らの足で立ち、世界の勢力図を塗り替えていく物語。「緋」の咆哮が、再び北外海の荒波に響き渡る。

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カクヨム
カクヨム2026/05/11
  • 現在の作品緋色の傭兵団の物語Ⅱ「ブリタニア編」