あらすじ
「この会社はもう、泥舟だ。沈む前に降りるべきだ」
かつての恋人で銀行員の漣から突きつけられたのは会社への死の宣告だった。
創業者が急逝し、崖っぷちに立たされた秋川工務店。
後を継いだのは、ちょっと浮世離れした先代の忘れ形見、田沢唯。
秘書の加賀美梨花は、社員の生活と己のプライドをかけ、不可能と言われる再建計画に挑む。
【主要登場人物】
加賀美梨花(かがみ りか) :女性。主人公28歳。先代社長にあこがれて、大手ハウスメーカーの内定を蹴って中小ハウスメーカー秋川工務店に入社。社長秘書として会社の危機を乗り越えるべく奮闘する。
田沢唯(たざわ ゆい):男性。26歳。先代の急死からいきなり社長へ。音大卒の自由人。予想の斜め上からの発想や言葉で、梨花を翻弄するけれど憎めない。
桐生漣(きりゅう れん):男性。30歳。梨花の大学の先輩であり元恋人。秋川工務店メインバンクの融資担当。
加賀美格(かがみいたる):男性。34歳。梨花の兄。数学の天才、神童と謳われ東大に進学するも引きこもりに。