あらすじ
七十八歳の母・京子が、法事の翌日に姿を消した。
パニックになる娘たちを余所に、京子が向かったのは桜前線の終点。
亡き夫・清との「いつか桜前線を追いかけよう」という古い約束を果たすため、京子は遺影をリュックに忍ばせ、孫娘・凛の密かな手助けを得て北上の旅に出る。
終着地は、二人が出会った場所、青森・弘前城。
満開の桜の下で、京子が清に伝えたかった言葉とは——。
家族の騒動と、老いた旅人の純愛が交差する、春の終わりのロードムービー。
※表紙はac-illust.com kabu様からお借りしています