あらすじ

伯爵家の娘セリオラは、婚約先の古い迷信により「家に災いを呼ぶ娘」と決めつけられ、婚約者の母から地下室暮らしを強いられていた。 食卓にも呼ばれず、客人にも紹介されず、婚約者ダミアスは華やかな令嬢ユリセラと親しく過ごす。実家に助けを求めても返ってくるのは「女は嫁ぎ先に従うもの」「我慢すればいずれ認められる」という冷たい言葉だけ。 やがて破談が決まり、セリオラは価値のない娘として追い出される。けれど、彼女が地下室で黙々と記録していた古文書や古物の知識は、王立博物館の偏屈な館長オルシェンの目に留まる。 埃を払われ、名札を与えられ、収蔵庫の奥から光の下へ出される古代遺物たち。 その隣で、セリオラ自身もまた「縁起の悪い娘」ではなく「失われたものに名を戻せる人」として、少しずつ自分を取り戻していく。 古い迷信に沈められた令嬢が、記録と展示と静かな愛によって、自分の居場所を発掘する再生ロマンス。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/05/11
  • 現在の作品婚約者の母に“縁起が悪い”と地下室へ追いやられた私は、破談後に博物館長の助手になります