あらすじ

僅か十歳で婚約が決まりました。 相手は侯爵家の令息、わたしは伯爵家の令嬢。いわゆる政略結婚です。 そしてその日に、婚約者のセドリック様がこう仰いました。 「貴女に紹介しておきたい女性がいます。幼馴染の女の子で、体が弱くて外に出られないから、定期的に彼女の邸に行って遊んであげているのです」 「お友達……ですか?」 「はい。友人ですが、三つ年下で僕にとっては妹みたいな存在です」 妹みたいな存在……。 なんて都合のいい言葉でしょう。 病弱で可愛らしい彼女は、男爵家の一人娘でした。 それから、八年。 彼はその妹みたいな存在の幼馴染の具合が悪いと言っては、わたしを放置して出ていきます。 「気をつけて行ってらっしゃいませ」 そんな彼をわたしは笑顔で見送ります。 自分でも気づかないうちに、限界が近づいていました。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/05/11
  • 現在の作品病弱で可憐な幼馴染を優先する婚約者のリアリストな弟が、怒りを露わにした結果