あらすじ
釜茹での刑に処された天下の大泥棒・石川五右衛門。
だが、魂は煮え切らず──地獄の隙間を盗み、異世界へと滑り込んだ。
彼がこの世界で狙うのは、神々が守るという "不滅の神器" 。
妖術も魔法も使わず、ただ“盗む”という一点で、すべてをすり抜ける。
「俺にゃ世の中すべてが“表口”よ。
盗むは神、盗むは天下、盗むは有頂天。
──それとも、あなたのハートか。
異世界を舞台に、五右衛門が "世界そのもの" を盗みにかかる、豪快活劇─
登場人物
五右衛門──粋を盗む異世界の盗人。語りを見抜き、秩序すら盗む。現世で釜茹でされた過去を持つ。
悟空──拳で語る修行者。笑いと直感で語りの核心に触れる。「西遊記」の主人公。
二郎真君──雷眼の神将。語りの秩序を守る者。かつて悟空との因縁を持つ。
紅蓮──炎を纏う剣士。語りの義を信じ、刃で語る。
牛頭・馬頭──地獄の番人。語りの底を知る者たち。虚の気配に最も敏感。