あらすじ
アレンは魔王討伐に向かう勇者パーティーの回復術師だった。
身体欠損、呪い、失明。どんな傷も治してしまう彼は、史上最高の回復術師と呼ばれるようになる。
しかし、アレンの術式は未来の自分に傷を送ることで成立していた。
自身に回復魔術の素養があったせいで、彼はこの事実を確信できずにいた。
やがて魔王が討伐された世界で、田舎でひっそりと暮らすアレンに異変が訪れる。
まずは右手。初めて魔王軍の幹部と戦ったときに、勇者が潰された右手。
次に左目。剣聖が潰された左目。
それからも、旅の途中で仲間が負った傷が徐々に自分に返ってくる。
仲間たちは旅の途中で、何度もアレンに笑いかけた。
「頼りにしている」
「アレンがいるから戦える」
「さすがアレン」
数年後、真実を知った仲間、全員曇った。
最終的にはハッピーエンドになりますが、大半は暗い展開が続きます。