あらすじ
魔族の貴族にして、元MI6諜報員――
アイゼンハワード・ヴァル・デ・シュトラウス。通称“アルおじ”。
現在は人間界で年金暮らしを送りながら、保険調査員として奇妙な事件を追っている。
失恋と失業で人生どん底の孫・カズヤを連れ、鳥取砂丘へ傷心旅行に訪れた彼らだったが、そこで待っていたのは、東洋最大の音楽祭《天音交響祭》だった。
世界的ヴァイオリニスト・アマリリス。
妖艶な調律師・妖子。
彼女に憎悪を抱く青年音楽家・ハル。
そして開演の夜。
演奏中、ヴァイオリンの弦が突如断裂。
会場は騒然となるが、アマリリスは“神の演奏”を続ける。
しかし終演後――
完全密室の控室で、彼女は遺体となって発見された。
凶器不明。
侵入者なし。
監視カメラにも誰も映っていない。
残されていたのは、
一本の切れた弦と、“無音の3秒”。
音が嘘をつく時、
魔族探偵アルおじが、“残響”から真実を暴き出す。
音楽×密室×魔族探偵。
鳥取砂丘から始まる、新感覚ゴシック・ミステリ。