あらすじ

孤児だった俺を拾ったのは、千年に一度の剣才を持つお嬢様だった。 美しく、優しく、強すぎる彼女。 けれど家も父も失った彼女は、剣を振るうこと以外に何も望めない、空っぽぐーたら剣聖になってしまった。 だから俺は決めた。 悪役になってでも、彼女の生きる目標になると。 「いつか貴女のすべてを手に入れますよ」 そう言いながら、俺は執事として、参謀として、剣豪として彼女の隣に立ち続けた。 だが世界は、白銀の剣災《剣邪》によって滅ぼされる。 仲間は死に、お嬢様も死に、俺も最後の最後で牙を突き立てることしかできなかった。 そして死の間際、願ってしまった。 ――あの人が、剣の頂に届くところを見たかった。 目が覚めると、俺はすべての始まりに戻っていた。 飢えた孤児だったあの日。 リンゴを差し出す、幼いお嬢様の前に。 「りんごあるよ。食べる?」 今度は間違えない。 今度は最初から隣に立つ。 今度こそ、貴女のぜんぶをもらってみせる。 死に戻り剣豪執事と、空っぽぐーたら剣聖お嬢様。 二撃目の人生が、ここから始まる。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/05/11
  • 現在の作品【読み切り】死に戻り剣豪執事は、空っぽぐーたら剣聖お嬢様の全部をもらう〜一度目は世界に負けたので、二撃目は最初から隣に立ちます〜