あらすじ
かつて“天才小説家”と呼ばれた少年、雨宮透。
数々の賞を受賞し、将来を嘱望されながらも、彼はある日突然、筆を折った。
期待、評価、才能。
それら全てが重荷になったとき、彼は“書くこと”から逃げた。
そして春。
誰も自分を知らない場所を求めて、彼は白鳳学園へ入学する。
普通の高校生として、静かに過ごすはずだった。
しかし、出会ってしまう。
自分の過去を知らない少女。
文学に憧れを抱くクラスメイト。
そして――かつて触れないと決めた「文章を書く世界」。
「君、書く側の人間でしょ」
その一言が、止まっていた時間を少しずつ歪ませていく。
これは、書くことから逃げた少年が、
もう一度“言葉”と向き合っていく物語。