あらすじ
和歌良瀬(わからせ)アオリはメスガキである。
「センパ~イ、こんなダンジョンも攻略できないんですかぁ?w 雑魚すぎ~♪」
そう煽りまくる彼女を連れて、俺は今日もダンジョンに潜る。
なぜなら、彼女は驚くほど有能だからだ。
「プーッ♪ こんな雑魚モンスターにアタシがやられるわけないじゃんw」
(5秒後)
「オホオホオオオオッ♡ 触手ぅ♡ ヌルヌルが穴という穴にぃッ♡ ゴメンナサイゴメンナサイ、雑魚はアタシでしたあああっ♡♡」
自らフラグを立て、秒速で回収する圧倒的能力。
アオリがオホ声で魔物を引きつけている間に、俺は安心安全にお宝を回収する。
合理的かつ平和な分業制だ。
かわいそう? そんなことはない。
特殊体質の彼女は、どれほど無様にわからせられても、俺の回復魔法を受ければ直前の記憶をきれいサッパリ忘却する。
「はぁ~? アタシがやられるわけないじゃんw 夢でも見てたんですか、センパイw」
(さらに5秒後)
「お゛お゛んっ♡ しぇ、しぇんぱい、調子乗ってゴメンナサイイイッ♡♡♡ はんしぇいするからたしゅけてぇっ♡♡♡」
煽って、わからされて、また煽る。
これは、そんなメスガキ後輩と俺の、平穏極まりないダンジョン攻略記である。