あらすじ
ブラック企業で人生をすり減らした男、イチカワ・シン。
死後、彼が目を覚ましたのは、獣人たちの領域にある辺境の廃塔だった。
塔が与えてくれるのは、水とりんごと少しの薪だけ。
便利そうに見えた新生活は、始まってすぐに「これだけでは生きていけない」と思い知らされる。
それでも、塔には不思議な力があった。
素材を登録すれば、少しずつ使えるものが増えていく。
閉ざされた部屋を修復すれば、厨房、温室、鍛冶場、図書室も目覚めていく。
ただ静かに暮らしたいだけだったシンのもとへ、やがて迷い込んだ獣人の少女、傷ついた冒険者、商人、訳ありの住人たちが集まり始める。
水とりんごだけの廃塔生活は、気づけば小さな町づくりへ変わっていた。
これは、戦うよりも暮らしを整えたい男が、辺境の廃塔でのんびり居場所を作っていく異世界スローライフ。