あらすじ
中学最後の夏、親友であり捕手だった律を突然の事故で失った投手の優羽。
深い喪失感に囚われ、野球も日常も色をなくしたまま高校へ進学した彼の前に現れたのは、かつて律がライバル視していた捕手の凌だった。
「俺が、お前の球を全部受ける」
不器用な約束が、止まっていた優羽の時間を動かし始める。
衝突しながらも理解を深め、やがて友情は静かな恋へと変わっていく。
しかし、新たにバッテリーを組むことは、律の死を受け入れることでもあった。
痛みを抱えながら、それでももう一度マウンドに立つ日まで──
喪失と再生、ふたつの想いが交差する、切なくもあたたかな青春の物語。