あらすじ
*当作品は、「第25回角川ビーンズ小説大賞」の一般部門用に書いた新作です。
*下記作品概要は、完結後コンテスト用に編集いたします。
金星国の都、星都(せいと)で、毎日遊んで暮らしていた秋清耀(しゅう・せいよう)。
うららかな春のある日、傍付きの雪(せつ)と帰宅すると、父に「働いてほしい……」と懇願された。
どうやら秋家当主である父の兄(清耀にとっては伯父)に、「清耀を働かせろ」と言われてしまったらしい。彼女は「働かない・結婚しない・遊んでばかりいる」という理由で、周囲から「奇人変人遊び人」と噂されていた。
要は、秋家にとって体裁の悪い存在になってしまっていたため、働かせることになったというのだ。
その仕事場というのは後宮。その上、伯父の計らいで知らない間に王弟の許婚にもされていた。
いっそのこと結婚させとけばいいでしょう、と開き直って言ったところ、王弟はまだ十二歳。結婚できる年齢まであと五歳足りなかった。
しかし、これには事情があった。
金星国の王は、去年変わったばかり。
ほかの王位継承権のあった王子たちは王位継承権を放棄させたにもかかわらず、清耀の許婚である王弟だけは王位継承を持ったままだった。そのため、これから新しい王の妃を送り込む各家の者たちが、彼の存在を疎ましく思っているようなのである。
清耀は、この仕事を与えた伯父から「何人たりとも死人は出してはいけない――」という命令を受け、彼女は雪と共にその任務を受けることになる。
果たして清耀は、王弟を、そして妃たちをも守ることができるのか?
中華風ファンタジー、開幕——!