あらすじ

放課後の物理準備室で、高校二年生の高梨琴音は異常を見つけた。 古いサーバーラックの周囲だけ、時間が遅れている。 原因は、卒業した先輩が残した謎の量子エミュレータ。 物理準備室そのものを再帰的にシミュレートするその装置は、宇宙に過剰な計算負荷をかけ、局所的な疑似重力場を発生させていた。 重力とは、質量が生む力ではない。 宇宙が情報を処理しきれず、時間の更新速度を落とす“ラグ”だった。 琴音は暴走する装置を止めるため、自己言及パラドックスを叩き込み、宇宙の例外処理を発動させる。 だが端末には、見知らぬ一文が残った。 EXCEPTION HANDLED BY HOST 翌日から、国立研究所、黒服の怪しい男たち、宇宙ベンチャーが次々と現れる。 小さな物理準備室の異常は、やがて重力制御技術《ラグ・ドライブ》となり、人類を宇宙の外部ネットワークへ接続してしまう。

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カクヨム
カクヨム2026/05/10
  • 現在の作品重力はラグでした。物理準備室で宇宙を処理落ちさせたら、国立研究所と黒服が来た件