あらすじ

すっげえ。颯爽とした様子ながらも、強烈な精気と意志力を乗せた挨拶をぶちかましてきた、今年度の生徒会長。セルフィナというらしい。直毛のプラチナブロンドに、燦燦と輝く青い目を持った、ちょいグラマーな長身の女子。どうやら、この四年制の高等学院の二年生らしいのだが。同じ二年生の俺とはえらい違いだ。 ホールの壇上で、滔々と熱弁をかまし続つづけるセルフィナの言葉は、そこらへんから俺の耳に入らなくなってきた。 なぜかって? 俺が自分の頭の中でいろいろ考え始めたからだ。 この世界、『ルールメイカー』には、様々なルールがある。 まずは、その人間の心が現れるという『魂属性』。 これは、「聖」「中庸」「邪」の三属性に分けられ、その形によって人間の能力を活かす『職業』に対する縛りが生まれる。 人々を守る職業である「侍」には聖か中庸でしかなれず、また、人々の上に立つ貴種である「聖騎士」には聖でしかなれない。 「魔導士」は自由な職で、聖であろうが中庸であろうが邪であろうが、精霊神を信仰していればなることができる。 「戦士」に至っては、おのれの腕力さえあれば精霊神を信仰する必要すらなく、聖邪中庸を問わずになれる職業である。 「暗殺者」という職業もあるが、これには利益のためにおのれの心を極限まで殺す冷酷さが必要になるため、ふつうは邪の心を持った奴くらいしかなれないし、なろうとはしない。 そして、俺の職業なんだが……。 「僧侶」である。 さらに俺は、何というか。とても素行が悪い。なにせい、邪神信仰の家系の育ちだからな。 「僧侶」はそれになるためにちょっと変わった条件があって。 「聖邪問わずに強い信心」を持つものがなれるという特性がある。 要するに、「聖神ホリア」を信じていようが、「邪神イヴル」を信じていようが。その想いが強ければ、僧侶の技である癒しの術を振るえるというわけである。

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小説を読もう2026/05/10
  • 現在の作品アイゼントゥーア生徒会諸君!!