あらすじ

相談を聞いただけなのに、なぜか疲れる。 通話を切ったあと、少しだけ“何か”が残る。 そんな違和感を覚えたのは、いつからだったか。 フリーで働く広重は、友人たちからの相談や愚痴に付き合う日々を送っていた。 誰もが「いい人」で、悪気があるわけじゃない。 だからこそ、距離を置くこともできず――気づけば、少しずつ削られていく。 だがある日、同じ違和感を抱く友人・橋本と話したことで、状況は変わる。 「これ……乗っかってきてないか?」 言葉にした瞬間、見えなかったものが“繋がる”。 重くなる理由。 残り続ける感覚。 そして――“助ける前提で来る”という異様さ。 それはただの人間関係ではなく、 まるで“流れ”のように、広重たちに向かってきていた。 「慈善事業じゃねぇんだよ」 そう言って距離を置いたはずなのに。 ――それでも、来る。 これは、善意と依存の境界で起きる、 静かな侵食の物語。

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小説を読もう2026/05/10
  • 現在の作品慈善事業じゃねぇんだよ――それでも来る