あらすじ

鬼が跋扈する、大正の帝都。 彼らの飢えと痛みを、自分のことのように感じてしまう少女・小夜。 鬼を鎮める“稀血”として、彼女は封鬼寮に保護されていた。 彼女の稀血を唯一制御できるのは、軽薄に笑う危険な鬼――伊吹。 刻印に交わした血の契約は、小夜を守る誓いであり、同時に、決して逃がさないという宣告だった。 「ちゃんと言ってよ。何してほしいの?」 命を救う代償は、甘く歪んだ口づけ。 触れられるたび、逃げられなくなる。 そんなある日、小夜の前に現れたのは、もう一人の鬼。 かつて彼女を救い、「迎えに来る」と約束した少年――朔夜。 「おれはもう、稀血に頼らない」 守るために手放す鬼と、守るために縛る鬼。 二人の間で、小夜の共鳴と運命は揺れ始める。 ――好きになったのは、危険な鬼のほうだった。 執着と欲望に喰われていく、和風ダーク恋愛譚。

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カクヨム
カクヨム2026/05/10
  • 現在の作品稀血の娘――私を喰らう鬼を、好きになってしまった