あらすじ

これは、欲に憑かれた男がなぜ七夕の夜に堀へ沈んだのかという話だ。 仲間を騙し、妻の銭を奪い、何もかもを手放さずに生きてきた魚屋がいた。 七夕の夜、禁足地の錦糸堀へ踏み込み、星の光を宿した魚を釣り上げた。 声が聞こえた。おいてけ、と。 男は笑って、籠を抱え直した。 妻の祈りが水に溶け、それでも男は手を離さなかった。最後まで。 罰が降ってきたのではない。 男が握りしめたものが、男自身を飲み込んだのだった。

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小説を読もう2026/05/10
  • 現在の作品おいてけ、おいてけ〜欲に憑かれた男は七夕の夜に堀に沈みました〜