あらすじ
わたし、白瀬詩織(しらせ・しおり)は、自分が「ひどく鈍い」女子高生だと思っていた。
誰かの泣いている理由にも気づけない。誰かの嘘にも、優しさにも、いつだって一拍遅れて気づいてしまう。だから、いつも誰かを傷つけてしまう。
――そんなわたしが、十月十四日、月曜日の放課後、屋上から「落とされた」。
目が覚めたら、もう一度、十月八日の朝になっていた。
犯人を見つけなければ、わたしはまた、七日後の月曜日に殺される。けれど、犯人候補はみんな、わたしの大切なクラスメイトたちで――。
「ねえ、白瀬さん。わたしね、白瀬さんのこと、ずっと見てたよ」
優しく微笑むその子が、本当はどんな顔で笑っていたのか。鈍いわたしには、まだ分からない。
これは、自分の死の謎を解くために、自分を殺した「優しい誰か」の心を読み解いていく、ひどく不器用な女子高生の七日間のお話。