あらすじ

名門私立・白麗学園には、醜聞を外へ漏らさないための古い慣習がある。 それは、重大事件の当事者を全校生徒の前に立たせる、悪趣味なほど公開的な「学内裁問」。 薬局を営む家に生まれ、薬品と匂いに異様なほど敏感な女子高生・御薬袋澄花(みない すみか)は、特待生として白麗学園に通っている。 家柄も社交性もない彼女にとって、校内でたったひとりの味方だったのは、学園の聖女と呼ばれる人気者・一ノ瀬薺(いちのせ なずな)だけだった。 けれど文化祭前日、薺は校内の温室で死体となって見つかる。 しかもその手には、朝に澄花がなくしたはずの青いリボンが握られていた。 「親友を妬んで毒を盛った犯人」 そう決めつけられ、全校生徒の視線に晒された澄花は、しかし怯えない。 なぜなら彼女にはわかってしまったから。 薺は温室で死んだのではない。 そしてこれは、自殺ですらない。 やがて澄花は、冷ややかな美貌で校内に君臨する生徒会副会長・柊深月(ひいらぎ みづき)と手を組み、学園で起きる不可解な事件を次々と解いていく。 これは、愛される側の少女ではなく、暴かずにいられない少女が、 美しい学園の表層を一枚ずつ剥がしていく物語。

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小説を読もう2026/05/10
  • 現在の作品親友が自殺した日に、わたしは犯人にされた。