あらすじ

他人の「嘘」が色と香りとして視える共感覚を持つ高校2年生・夜宮柚葉は、真実しか存在しない世界に疲れ果てていた。誰も騙せず、誰にも騙されない——そんな息苦しい透明な日常が、ある転校生の出現で一変する。 氷の彫刻のように整った顔立ちの瀬名晶には、「色」がない。嘘をついているのに、橙色が滲まない。真実を語っているのに、甘い香りがしない。 十七年間ひとつの例外もなく機能し続けてきた私の能力が、初めて、沈黙した。 やがて学校内で連続「転落事故」が起き始める。被害者は全員、私の周囲の人物。そしてそのたびに、現場にはかすかな甘い残り香が漂う——まるで、誰かが意図的に置いていくように。 犯人は誰か。なぜ私の周囲だけを狙うのか。そして——私自身が気づいていない「嘘」とは、いったい何か。

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小説を読もう2026/05/10
  • 現在の作品嘘つきの君は、今日も静かに甘い毒を飲む