あらすじ
人は言う。
「ギフトとスキルは神の寵愛だ。悪鬼に抗う唯一の力。そして、それそのものが人間として最低限の証明と言ってもいい。」
ここは人類が悪鬼と呼ばれる怪物に生存圏を脅かされている世界。
遥か昔、神は無力な人間に『原初の天使』を遣わし、悪鬼に抗う力であるギフトとスキルをもたらした。
しかし、稀にそのどちらも与えられずに生まれてくる者たちがいる。人々は無能力者である彼らを『神に見放された存在』と蔑み、汚れた魔の者という意味を込めて『穢魔』と呼んだ。
世界に切り捨てられた無能力者たちは身を寄せ合い、傭兵集団『鉄血機構』として各々の知恵と才能を発揮する。
その中の一人、アシェルは各分野で天賦の才を持つ無能力者の仲間たちに師事し、ありとあらゆる技術と知識を身に着ける。そして世界で起こる様々な戦いに身を投じ、無敗の傭兵として名を轟かせていく。
その信念はただ一つ。神から与えられた力などなくとも存在していいのだと、世界に認めさせる。
やがて鉄血機構の介入は人類の運命を動かし、大きなうねりに世界を巻き込んでいく……