あらすじ
王位継承権第五位だった皇子ユリウスは、半年で四人の皇子が病死したことで突如皇太子となる。
だが未成年の彼に実権はなく、帝国は宰相家による摂政体制へ傾きつつあった。
「殿下、成人すれば即座に実権を握れるとお思いで?」
そう告げたのは、社交界で“悪役令嬢”と恐れられる公爵令嬢イレーネ。
お飾り皇帝となる未来を回避するため、彼女は有力貴族との婚約が必要だと説き——自らを婚約相手として推薦する。
これは、繰り上がり皇太子と政治に長けた悪役令嬢が、破滅を回避するために手を組む、政略婚約から始まる異世界恋愛譚。