あらすじ

もしも、関ヶ原の戦いに決着がつかなかったら——。 東は徳川、西は豊臣。三年に及ぶ膠着のすえ、天皇はついに和平交渉の勅命を下した。 関ヶ原で利き腕を失い、剣の道を絶たれた文官・吉川秀政。「隻腕ゆえに敵意を疑われにくい」という理由で和平の使者に選ばれた彼は、海を渡って西日本へと向かう。 そこで秀政が目にしたのは、洋装の兵、滑らかに走る馬車、無数の砲門を備えたガレオン船、苦く香ばしい黒い湯——南蛮交易によって急速に近代化した、もう一つの日本であった。 そして交渉の席に現れたのは、七年前の霜の朝に散ったはずの、唯一の親友。 全七話、隻腕の使者がたどる、別れと帰還の物語。

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カクヨム
カクヨム2026/05/10
  • 現在の作品古き良き日本へ ―東西分断、隻腕の使者―